バドミントン世界選手権の女子シングルス準決勝が18日、スペイン・ウエルバで行われ、世界ランク3位・山口茜(24=再春館製薬所)が同46位の張芸曼(中国)を2―0(21―19、21―19)のストレートで撃破。自身初の決勝進出を果たし、銀メダル以上が確定した。

 第1ゲームは序盤から相手を揺さぶり、終始リードを奪う展開。中盤まで15―12とリードしたが、相手の粘りに遭って15―15と追い付かれた。ここから一進一退の攻防が続き、20―19から豪快なスマッシュを決めて最初のゲームを奪った。

 第2ゲームは主導権を握られ、苦しめられた。中盤で13―17と4点差をつけられたが、怒涛の追い上げで追いつくと、20―19もマッチポイントから相手のミスを誘って試合を決めた。

 東京五輪では準々決勝敗退。だが、秋口になって調子を上げ、デンマーク、フランスオープンで連続Vを飾った。そして、ついに世界選手権で初の決勝進出。悲願の「世界一」を懸けて世界ランク1位の戴資穎(台湾)と対戦する。相手に不足はない。