フィギュアスケートの北京五輪最終選考会を兼ねる全日本選手権(22~26日、さいたまスーパーアリーナ)が間近に迫る中、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大に対する水際対策により、外国人コーチの入国事情で明暗が分かれている。

 平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)らのコーチを務めるステファン・ランビエル氏は在留資格を持っているため来日可能。昨年同様、精神的支柱の同コーチがリンクのそばにいることは心強いだろう。

 一方、五輪2連覇・羽生結弦(ANA)、全日本女王・紀平梨花(トヨタ自動車)が師事するブライアン・オーサー氏は来日できなくなった。羽生は昨年大会(長野・ビッグハット)に続いて孤独の戦いとなる。北京五輪出場を目指す紀平にとってコーチ不在はどう影響するか。

 全日本選手権は2年連続のコロナ禍。選手とコーチがリモートでコミュニケーションを図るケースはもはやポピュラーとなったが、国内最高峰の一戦でコーチと離れ離れというのは気の毒でならない。