同性婚で話題を集めた一ノ瀬文香(35)が26日、自叙伝「ビアン婚。」の発売記念イベントを東京都内で開催した。一ノ瀬は、出版理由について「LGBT(性的少数者)や同性婚について考えるきっかけになればと思った」と話した。

 自叙伝には、幼少期から、性の目覚めなどもつづられており、一ノ瀬は「幼少期から思春期くらいまでの葛藤を書くことは覚悟がいりました」と明かした。

 一ノ瀬は昨年、女優杉森茜(29)との同性婚を発表。5月には結婚式も行ったが、婚姻届は都内の区役所で、不受理となっている。一ノ瀬は「同性婚に関する人権救済申し立てをしており、世の中でもっと議論していただきたい」と話した。一方で、結婚生活については「家を借りたりする責任者は私ですけど、尻に敷かれていますね」と、のろけた。

 また、議員に立候補することを誘われたことを明かし、「(議員に)なる気はありません。エンターテーナーでいたいです」と話した。

 イベントには事務所の先輩でもあるタレント楽しんご(36)も飛び入りで参加。質問コーナーでは、一ノ瀬に「本当は『ガチホモ』なんだけど、親はキャラだと思っている。どう言ったら良いか」と質問し、「少しずつ伝えていくのが良いのでは。恋人を紹介して一緒にご飯を食べたりして」と、アドバイスされるひと幕もあった。