伊東競輪のGⅢ「開設71周年記念」(椿賞争奪戦)の最終日(19日)の9Rで争われたレインボーカップA級ファイナルは、残り1周で池野健太(29=兵庫)と太田将成(25=宮城)の2人、直線で小堺浩二(39=石川)の計3人が落車するアクシデントが起きた。池野は失格。

 1着は磯島成介(22=青森)で2着に道場晃規(24=静岡)、3着に金ケ江勇気(25=佐賀)が入り、3人は20日付けでS級2班に特別昇級する。

 追い込み勝負にかけて優勝を手にした磯島は「太田さんが落車してしまったので1着を狙いにいこう」と冷静に頭を切り替えて勝利をもぎ取った。初のS級戦に向けては「逃げ、まくりの決まり手が付く選手になりたい。長い距離を勝負できるように」と意気込みを語った。

 道場は「3着までに入れたのは最低限良かったけど、1着を狙いにいく仕掛けはためらったし、これでは上では通用しない」とS級での戦いを見据え、気を引き締めた。

 阿部将大(25=大分)の奮闘に応え切れなかった金ケ江は、3着でS級特昇は決めたものの「悔しいとうれしいでは、100―0で悔しい。心に余裕がなかった」と唇をかんでいた。