日本の決勝は〝2勝1敗〟――。 バドミントン世界選手権(スペイン・ウエルバ)の決勝が日に行われ、3種目で決勝に進出していた日本は金メダル2、銀メダル1を獲得した。

 女子シングルスでは山口茜(24=再春館製薬所)が世界ランキング1位で東京五輪銀メダルの強敵・戴資穎(台湾)に21―14、21―11で破り、悲願の初優勝を果たした。2017年大会を制した奥原希望(太陽HD)以来の快挙で、見事に東京五輪準々決勝敗退の悔しさを晴らした。

「とてもうれしい」と笑顔を見せた山口は、大の漫画好きとしても知られている。かつてリフレッシュ法として「漫画を読むこと」を挙げており、イラストの腕前も〝セミプロ級〟だ。漫画好きの新女王が24年パリ五輪に向けて大きな一歩となった。

 男子ダブルスでは保木卓朗(26)、小林優吾(26)ペア(トナミ運輸)は中国の何済霆、譚強ペアを21―12、21―18のストレートで撃破。同種目で日本勢初優勝を飾った。

 優勝が決まった瞬間、〝ホキコバペア〟はコート上でド派手なガッツポーズ。前回19年大会の銀メダルから世界の頂点に駆け上がった。

 混合ダブルスは東京五輪銅メダルの〝ワタガシペア〟こと渡辺勇大(24)&東野有紗(25=ともに日本ユニシス)が、世界ランキング1位のデチャポン・プアバラヌクロ&サプシリー・タエラッタナチャイ(タイ)に13―21、14―21で敗れ、頂点取りはならず。銀メダルだった。