先週末に全米で封切られ、米映画史上歴代3位のオープニング興行収入を記録する絶好のスタートを切った「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」。主演の英俳優トム・ホランド(25)と共演の米女優ゼンデイヤ(25)について、同作品のプロデューサーが2人に「実生活で交際するな」と異例の忠告をしていたことが分かった。

 恋愛などプライベートなことに口出ししないというのが個人の自由を尊重するハリウッドの流儀だが、それを破ってプロデューサーのエイミー・パスカル氏は2人にアドバイスしたと米紙ニューヨーク・タイムズに明かした。

 パスカル氏は「キャスティングが決まった時、別々の機会にトムとゼンデイヤを呼んで〝講義〟をした」とし、2人が交際しないように「付き合うのはやめたほうがいい」と言い聞かせたと語った。

 だが、忠告の効き目がなかったのは明らかだ。まだ公式に認めたわけではないが、トムとゼンデイヤはすでに交際を始めて数か月と伝えられているからだ。

 スパイダーマン映画で主演と共演女優の交際がささやかれたのは今回が初めてではない。初代スパイダーマンのトビー・マグワイア(46)とキルスティン・ダンスト(39)や、2代目のアンドリュー・ガーフィールド(38)とエマ・ストーン(33)の2組とも熱愛が報じられた。

 パスカル氏は、共演者同士が恋愛関係になることに反対する理由について、「色々と面倒なことになるから」としながらも、「でもみんな私の忠告を無視するのよ」と自虐的に話した。

 17日に公開された「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は最初の3日間で2億5300万ドル(約287億円)のオープニング興行収入(米国内)を達成。これは「アベンジャーズ/エンドゲーム」と「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」に次ぐ堂々の歴代3位。また、海外では3億3420万ドル(約380億円)を売り上げ、世界全体で5億8720万ドル(約667億円)となった。