大横綱の〝お宝〟が一挙公開される。日本相撲協会は24日、大相撲初場所初日の来年1月9日から東京・両国国技館内の相撲博物館で特別展「69代横綱白鵬翔」を開催することを発表した。9月末に引退した白鵬が横綱として使用していた三つ揃いの化粧まわしや天皇賜杯のレプリカ、横綱の綱など合計100点の資料を展示する。

 この日、元白鵬の間垣親方は自身の展示物を〝見学〟。現役時代の思い出を振り返りながら、自ら協会職員に展示方法を提案したり「入門当時の写真パネルを置いても面白いかな。最初から立派な体じゃない。(力士の)皆にチャンスがあるだと、もっと世の中に出してもらいたい」とアイデアを出す場面もあった。

 優勝45回をはじめ、数々の金字塔を打ち立てた大横綱は「(展示物の)半分以上は自分が持っていたり使っていたもの。相撲協会が新しく展示してくれたものもある。すべて昨日のように覚えていますし、思い出が詰まったものがたくさんある」と感慨深げ。「ぜひ本場所に足を運んで見てもらえれば」とPRした。

 一方で、初場所の見どころを問われると「横綱照ノ富士は(大関以下と)力の差がありますから。(11月場所は)15戦全勝。連勝を伸ばしてもらえれば、もっともっと盛り上がっていく。それを誰が倒すかという話題になってくると思う」と見解を語った。