26日の佐世保GⅢ最終日9Rで行われたレインボーカップチャレンジファイナルは北井佑季(31=神奈川)がまくりで勝利。2着・梅田加津也(28=神奈川)、3着・渡口勝成(24=山口)とともに27日付でA級2班に特別昇班する。なお、2位入線の窪木一茂(32=福島)は失格(内側追い抜き)した。

 7月に本格デビューした119期生による争いはJリーガーから転身した苦労人がゴールをゲットした。「神奈川3人並ぶということで、(梅田と)ワンツー決まってよかった」。前を任せた金田涼馬(23=神奈川)が、ラスト1周で平山優太(21=福島)―窪木に叩かれる展開になったが、北井は1センターで外に持ち出してからの自力発動。前をのみ込み、セーフティーリードを保ったままゴールへ。「金田さんが気持ちで走ってくれた」と仲間をねぎらい、「サッカーを引退して学校(競輪選手養成所)に入る前からも、朝から晩まで見ていただいた」という師匠の高木隆弘(52=神奈川)に感謝した。

 前場所の取手では3場所連続完全Vの特別昇班にリーチをかけながらも決勝で2着に敗れ、振りだしに戻っていたが、めぐってきたチャンスを逃さなかった。ひと足早い飛び級になり、来年からのA級1、2班戦に向けては「長い距離を踏めるのを生かすというのを毎レース繰り返していって、脚をつけて、結果が備わってくれば」。師匠・高木の前で走れる日を目標に精進していく。