落語家林家なな子(40)が27日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)に出演した。

9代目林家正蔵(59)の弟子で二ツ目のなな子は、元旦から1月10日まで行われる寄席興行の「初席」について語った。

パーソナリティーの生島ヒロシ(71)が「初席とはどういうところが特別なんですか」と聞くと、なな子は「顔見せ興行という言われ方もしておりまして、寄席が最もにぎわう時なんです。例年ですと、通常の入り口からは入りきれずに、搬入口のようなところからもお客さんをドンドンどんどん入れてしまうという、それぐらいお客さんがいらっしゃいます」と笑顔で答えた。

「たくさんいるのはお客さんだけではなくて、出演者もたくさん出るという時です。じっくり落語を聞くというよりは、寄席の雰囲気、違った姿を楽しんで頂きたいです」と続けた。そして、今年10月に亡くなった人間国宝の10代目柳家小三治師匠(享年81)が時間が押して、高座に出て来て座布団に座ってお辞儀をしただけで帰って行ったという伝説のエピソードを披露した。

最後は生島のリクエストに応じて「まわり猫」の一席をナマ披露した。来年1月3日、二ツ目専門の「神田連雀亭」の高座に出る。