バイオリニスト川井郁子(53)のデビュー20周年音楽舞台&コンサート「月に抱かれた日・序章~ガラシャとマリー・アントワネット」の最終公演が、28日に大阪・梅田芸術劇場で開催される。

川井はヨーロッパのマリー・アントワネットにまで届いた、戦国時代の宿命に露と消えた悲劇の主人公・細川ガラシャ(玉)を、若き日のガラシャを川井の娘の花音(かのん)さん(15)が演じる。夫の細川忠興の若き日を、忠興の子孫である細川護熙元首相の孫の三井高聡(たかあき)さん(15)が演じる。高聡さんは、細川護熙元首相の長女智子さんの息子。

川井は出演者として演じて演奏、音楽だけでなく企画、原作、演出まで全てを担当した。12年には映画「北のカナリアたち」で日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞するなど、演者としてだけでなく作曲家としての才能も広く知られているが、映像クリエーターとしても無限の可能性を感じさせるできとなっている。

2部のコンサートのゲストは元宝塚月組男役トップの女優紫吹淳(53)。川井の演奏を紫吹は「どうしてあんなにすてきな体勢でバイオリンを弾けるのかしら。まるで踊っているよう」。川井は「いつもエネルギーをいただいています」と話した。