フィギュアスケートのアイスダンス結成2季目の〝かなだい〟こと村元哉中(28)&高橋大輔(35=ともに関大KFSC)による〝ドラマ〟はまだ始まったばかりだ。

 北京五輪の代表レースは小松原美里&尊(倉敷FSC)に惜しくも敗れ、夢切符を勝ち取ることができなかった一方で、来年1月の四大陸選手権(エストニア・タリン)と同3月の世界選手権(フランス・モンペリエ)への出場が決定。27日の取材で高橋は「結果を聞いた瞬間はやはり悔しい気持ちがあった」と唇をかみながらも「気持ちは切り替わって前を向いている」と決意を新たにした。

 今後については、ともに「世界選手権後に考える」とのスタンス。周囲からは高橋の年齢を気にする声も聞かれるが、心配は不要。「先シーズンはしんどかった。毎日どこか痛くて、本当に大変だったが、今シーズンは27歳の時より体的には若くなっているんじゃないかなってくらい。ちょっと気を抜くと痛くなることもあるが、35って年齢を感じないときの自分もいる。普段の練習でのパフォーマンスが上がってきた」と手応えを口にする。

 見た目も大きく変化しており「バリバリいい体になりましたよ。上も(筋肉が)ついて、ウエストも細くて、お尻も上がって、太ももも(筋肉が)ついた。やっぱもうちょっと(筋肉を)つけたい」と満面の笑み。報道陣からも笑いが起きた。

 アイスダンス歴が浅い中でも、心技体を高めてきた高橋。驚異の進化ぶりに近い関係者は「まだまだ現役でいけるよ」と太鼓判を押した上で「集客力と人間性はとてつもない。キングカズさんを目指してほしい」と激励。サッカー元日本代表FW三浦知良ばりの活躍に期待を寄せている。

 村元とのカップルで「もっともっといいものができる」と自信を深めつつある高橋。ファンたちの夢は膨らむばかりだ。