4人組歌謡コーラスグループ「純烈」の来年2月9日に発売する新曲「君を奪い去りたい」Aタイプのジャケットイラストが公開され、人気漫画家・東村アキコ氏が描き下ろしたことが明かされた。

 関係者によれば、純烈のリーダー・酒井一圭からの熱烈なオファーを東村氏が快諾したという。

 東村氏と酒井の接点は純烈結成前の2007年までさかのぼる。酒井がブッキングプロデューサーを務めていたサブカルチャーイベントの聖地「新宿ロフトプラスワン」で、東村が藤子不二雄A先生をサプライズゲストで登場させるトークイベントを開催したのが出会い。

 その後、今年の3月に音声配信アプリ「clubhouse」で音声のみながら久しぶりに再会。酒井は初めて会った時から東村に魅力を感じており、純烈が軌道に乗ったらいつか一緒に仕事をしたいという思いを抱えていたという。

 フジテレビの月9枠でドラマ化もされた「海月姫」や「東京タラレバ娘」など数々のヒット作を連発し、大人気作家となっていた東村に、断られるかもと思いながらも、当たって砕けろ精神でオファーをしたところ、快諾されたという。

 4年連続4回目のNHK紅白歌合戦出場と、「君がそばにいるから」で3年連続3作目となる日本レコード大賞の優秀作品賞の受賞を決めた純烈にうれしい“タッグ”が実現した。

 酒井は「東村さんの描く世界の人々はかわいらしくてみんなパワフル。純烈の世界に登場するファンのみんな、チーム純烈の仲間たちと通じるところ。合体したらめちゃポジティブなジャケットができるはず! 実現できてうれしい限りです!」と喜びを爆発させた。

 東村は「15年くらい前に新宿のロフトプラスワンで私のトークショーをやったとき、イベントの仕切りをやってくださったのが酒井さんでした。同い年ということもあって意気投合し、仲良くさせていただきました」と当時を回顧。「それから時が流れて、純烈というグループをテレビでよく見かけるようになりました。面白いグループだなあと思ってすぐファンになりましたが、リーダーの酒井さんが、あの酒井さんだとまったく思わず、ただの一ファンとして純烈のステージをテレビの前で見ていました」と驚きの事実を明かした。

 知り合いの芸人と酒井についての会話で、点と線がつながったという東村。「『あの酒井さんは、あのロフトプラスワンの酒井さんですよ』と言われて、『ああ、ロフトの酒井さんなら知ってるよ』『だからあの酒井さんが純烈の酒井さんなんですよ』と言われて初めて繋がりました」と明かし「たしかに顔をよく見たら酒井さんの顔でした。ロフトで私の前説をやっていた酒井さんが、まさか紅白歌手になっていたとは…! そしてこうしてまたご縁があってジャケットを描かせていただきまして、本当に人生何があるかわかりません。夢を見させてもらいました」と語った。