立ち技格闘技「K―1」で活躍した元格闘家・魔裟斗(42)が〝世紀の一戦〟の行方を独自の視点で占った。

 先日に発表された〝キックの神童〟那須川天心(23)とK―1のエース・武尊(30)のドリームマッチ。待望の一戦は来年6月に実現する。魔裟斗は28日に自身のユーチューブチャンネルを更新し、〝頂上決戦〟のポイントを挙げた。

 まずはスケジュール。武尊側は1試合を挟む希望を見せている。魔裟斗は「ケガするのが一番怖い。(試合感覚が空いても)武尊くらいのキャリアがあれば、やらなくても大丈夫だと思うけどね」と話し、年末と来年4月に試合予定の那須川のほうが「きついよね」と指摘した。

 より重要なのは体重だという。今回の58キロ契約は武尊にとって「ギリギリだね」と言及。「武尊側からしたら(那須川の主戦場である)55キロではやらない方がいい。天心が一番動きがいいのは55キロ。普段60キロで試合する武尊は落とすことはできてもダメージがある」と分析した。

 ラウンド(R)数が及ぼす影響についても語った。「3Rなら天心、5~7Rやもっと長ければ武尊が有利。3Rならスピードのある天心にポイントアウトされる可能性は高い。長丁場になればなるほど、武尊のプレッシャーで後半で捕まえられる。5Rであるとすれば武尊は1~2Rは捨てて後半勝負。天心は最初の1~2Rでスピードでいきたいと思う」

 一方で「最近の天心は長丁場の戦い方になってきていると思った。天心側からすれば『こっちに有利だよ』って思うかもしれない」と、ボクシング転向を表明した那須川が、今は長期戦に強い可能性も指摘した。

 最後に「体重とラウンド数が勝負の分かれ目じゃないかな」とそのポイントを改めて強調。果たして、どんな結果に転ぶのか。