大みそかの「第72回NHK紅白歌合戦」のリハーサル3日目(30日、東京・千代田区の東京国際フォーラム)、演歌歌手の坂本冬美が登場した。

 紅白のステージでは大ヒット曲「夜桜お七」を熱唱する坂本。「夜桜は8回目の歌唱となりますが、これまでの夜桜とは違うすごい映像。ちょっとタイミングがズレると、あらあらあら、となっちゃうので集中して歌わせていただきたい」と意気込みを語った。

 今年は35周年の節目の年。「私にとっては夜桜は代表曲。記念の年にこの曲を選んでいただいてうれしい」と笑みを見せた。坂本の「夜桜――」も石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」や「天城越え」に並ぶ紅白の“風物詩”になりつつあるが、坂本は「さゆりさんの『津軽海峡』のようになるのはまだまだ。もうひと頑張りしないもふた頑張りといけませんね」と語った。

 紅白の出場回数33回を数える坂本。今年は勝手知ったるNHKホールではなく国際フォーラムが会場となる。これまでは「NHKホールのステージに立って初めて紅白なんだと」感じていたというが、国際フォーラムの舞台は「ちょっと不思議な感じ。『うたコン』では立っていますが、まだ慣れない感じ」だという。「NHKホールなら目をつぶってもいけるけど、ここ(会見場)に来るまでも相当迷っちゃいました」と照れ笑いを見せた。