大躍進なるか――。日本スケート連盟は31日、来年2月の北京五輪代表選手15人を発表。女子は高木美帆(日体大職)、小平奈緒(相沢病院)ら8人、男子は新浜立也(高崎健康福祉大職)、森重航(専大)ら7人が選ばれた。

 北京五輪ではメダルラッシュが期待されるスピードスケート界。湯田淳強化部長は「最高のパフォーマンスを発揮できれば、メダルという結果はおのずとついてくる。北京五輪での目標は金メダル複数個を含むメダル7個。メダルを含む入賞は12を目標に掲げています」と明かした。

 その上で、内訳については「男子500、女子500、1000、1500、チームパシュート(団体追い抜き)」を挙げ「あと2つ足りないが、その他の種目で取りに行く。重複するかもしれないし、初めて取る種目かもしれない。十分に取る力はある」と自信をのぞかせた。

 前回の平昌五輪を上回る目標を立てたが、達成の可能性は十分にある。高木美は、世界記録を持つ1500メートルだけなく、1000メートルでも金メダル圏内にいる。昨季は股関節痛に苦しんだ小平も復調。平昌五輪で金メダルを獲得した500メートルで、今季は6度W杯の表彰台に立っている。また、高木菜那(日本電産サンキョー)もマススタートの連覇に期待がかかる。男子は500メートルの新浜、村上右磨(高堂建設)に加え、今季は森重が急成長。誰が金メダルに輝いてもおかしくない。

 開幕まで残り40日を切った北京五輪。果たしてどんな活躍を見せてくれるのだろうか。