吉本興業は1月17日に東京・明治神宮外苑室内球技場で、野球好き芸人や元プロ選手による小学生向け野球教室「Yoshimoto Enjoy Baseball」を開催する。

第3回目の今回は発起人のトータルテンボス藤田憲右(46)をはじめ、元プロ選手で片岡治大名義などで西武や巨人で活躍した片岡保幸氏(38)もコーチとして登場。小学生の野球競技人口減少を食い止めるべく始まった活動への思いを2人に聞いた。

初参加となる片岡氏は「野球は基本が大切なので、その基本の動きがしっかり伝わればと思っています。とにかく野球は楽しいと思ってもらうことが大事」と意気込みを語った。現役時代は俊足巧打の内野手として活躍。「藤田さんが楽しく盛り上げてくれると思うので、僕はプレーの中での正しい動作を伝えられたらと思っています」と語り、子どもたちへ「一緒に野球を楽しみましょう!お待ちしています!」とメッセージを送った。

イベントでは芸人や元プロ選手が指導役となり、キャッチボールやノック、バッティングなどを行って交流する。高校時代に野球部のエースとして活躍した経歴を持つ藤田は今年2月に日本野球連盟の指導者ライセンスも取得。昨年11月に行った2度目の野球教室では保護者からの悩み相談にも積極的に応じるなど、参加した“親子”両方の声に熱心に耳を傾けた。

藤田は今回についても「子供たちの指導は元プロ選手にお任せして、僕としては保護者の方から子供たちの野球環境の話をもっと聞き出したいと思います」と語る。活動では競技人口の増加はもちろん、今、野球に励みながらも悩みや壁にぶつかって苦しむ子どもたちを救うことも目標としている。反響もあり、藤田は「知り合いの元プロ選手から『僕も手伝いたい』と言ってもらったり、高校の監督から連絡をいただいたりもしています」と明かした。

第3回は1月17日午後6時から。募集人数は30人予定で参加費2500円となっている。競技経験の有無は問わず、今回もキャッチボールのほか、守備練習や打撃練習、走塁練習も行う。

藤田は「まだまだ小さな活動ですが、いずれ大きくなって、ここからプロ野球選手が誕生するようなイベントにしていきたい」と野望も語り、子どもたちへ「野球は本当に楽しいスポーツです。今は野球ができる場所も少なくなり、あまりやる機会も減ってはいると思いますが、投げる打つ走る、その全てを思いっきりやって楽しんでください!」と呼びかけた。