元アイドリング!!!の女優倉田瑠夏(25)が、19日から東京・渋谷の伝承ホールで上演される舞台「舞姫~ディーヴァ~」(23日まで)の主役・柊舞(ひいらぎ・まい)に抜てきされた。大規模キャバクラグループの令嬢だった女子高生の舞だが、IT企業に買収され父が突然死ぬ。父の無念を晴らすためキャバ嬢となり復讐(ふくしゅう)を目指す。製作総指揮で「女帝」「嬢王」「夜王」など水商売劇画の第一人者の漫画原作者・倉科遼氏(71)から直々に指名された。

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小さいときからダンサーになりたいと思っていた。ダンスで人々を笑顔にするのが、人生の目標だった。

「私は覚えてないんですが、ちっちゃい時から音楽が流れたらすぐにダンス。すごく体を動かして遊んでたみたいです。それで、親が『踊るのが好きなの?』って聞いたら『好き。ダンスやりたい』って言ったらしいんです。覚えてないんですけど、それが5歳の時です。それで地元のダンスレッスンのスタジオみたいなところに通い続けて、いろいろなコンテストを受けたりしていました。中学1年の時に『a-nation』のアクトダンサーのオーディションに受かって、TRFのバックダンサーになりました。中学2年生に上がる時にアイドルグループのアイドリング!!!に入って上京して、そこからはずっとアイドル活動ですね。お台場とかで、毎日のように歌って、踊ってました。アイドリング!!!をやりながら舞台とかにも出ていました。11年にフライングトリップ公演の『STRANGER THAN PARADISE』っていうアイドル舞台っぽいのに出たのが、女優デビューということですね。それで、一時期ちょっと、芸能活動を休んでたんです。それは大学に入って勉強が忙しすぎたんで。大学を卒業してから、また舞台やりたいと思って、戻ってきました」

大学では保育士、幼稚園教諭、ベビーシッターの資格を取った。

「大学に通っている15年にアイドリング!!!が終わっちゃうんです。アイドルのお仕事は、30歳まで続けられるような職業じゃないじゃないですか。そういうことを、いろいろと考えて、まあとりあえずは20代。でも30代、40代、50代になった時に、自分には何が残ってるのかなっていうのを考えてしまって。それで大学に進みました。最初はアイドル活動をしながらだから、結構忙しかったです。普通に仕事に行って、大学へ授業を受けに行って、また仕事に行ってみたいな感じで。両立できてたけど、本当に忙しい日々でしたね」

アイドルと大学生の二刀流の忙しい日々に終わりがやってきた。15年にアイドリング!!!が“全員卒業”という形で終了した。

「アイドリング!!!が終わってしまった時は、ついに来たかっていう感じでした。本当に大学の方も結構忙しかったので、とりあえず学業に集中しようと。ちゃんと資格も取ったので、卒業の時は、就職しようかなとも考えました。保育園の方から、就職してほしいみたいな感じでオファーを頂いたんで。ちょっと迷ったんですけど、いややっぱり、今の20代にできることは、こっちだなと思ったので。今やりたいことをやろうと思って、舞台の道に進みました」(続く)

◆倉田瑠夏(くらた・るか)1996年(平8)8月4日、大阪府生まれ。5歳からダンスを始め、09年に「a-nation」のアクトダンサーに合格、TRFのバックダンサーを務める。10年にアイドルグループ「アイドリング!!!」に加入。11年に舞台「STRANGER THAN PARADISE」で女優デビュー。15年のアイドリング!!!全メンバー卒業後は舞台を中心に活動。保育士、幼稚園教諭、ベビーシッターの資格を持つ。趣味は海外ドラマ鑑賞、アクセサリー集め、スノーボード。160センチ。血液型O。