デビュー30周年を迎えている演歌歌手市川由紀乃(45)が7日、都内のホテルで「バースデーイベント~前夜祭~SAYONARA45」を開催した。8日に46歳の誕生日を迎える市川にとって、誕生日イベントは初めて。「昨年はファンのみなさまとお会いできる機会が少なかったので、何かやりたいなあと。私はこぢんまりと思っていたのですが、スタッフがサプライズで(盛大に)開いてくださいました」。8日も同会場で開催される予定で、2日間で300人が駆けつける。

イベントはデビュー曲「おんなの祭り」でスタート。「最後の45歳の日を見届けに来ていただいて、ありがとうございます。デビュー曲は若いから歌えたのだと思いますが、年を重ねるごとに初心に帰る歌です」とあいさつ。19年に日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞した「雪恋華」や2月2日発売の新曲「都わすれ」など全20曲を披露した。

市川は今年2月、大阪・新歌舞伎座で2度目の座長公演に挑む。吉本新喜劇の川畑泰史らとの共演で、芝居では喜劇に挑戦するという。お笑いコンビのシソンヌのファンでお笑い好きの市川は「喜劇に挑戦するのは初めて。みなさんに喜びをお届けしたい」。

今月5日には、大阪・なんばグランド花月(NGK)で行われた吉本新喜劇にゲスト出演した。演歌歌手が新喜劇に出演するのは初めてで「お笑いの聖地で、間合いのすごさとか、お笑いの奥深さを実感しました。1日1日の舞台への集中力や思いが伝わり、新喜劇っていいなと思いました。この経験を2月に生かせたらいいな」と話し、今年を表す漢字を「喜」とした。「みなさんに喜んでもらえるステージで歌をお届けしたいです」。

NGKに出演した際には、桑原和男の「では、また(股)!」のギャグに、ビートたけしのコマネチを交えて笑いを誘った。団員がこけてくれて「とてもうれしかったです」と振り返った。取材の際にも、所属レコード会社の先輩・大月みやこのものまねを披露するなど、会場の笑いを誘った。