女子テニスの世界ランキング13位・大坂なおみ(24=フリー)が7日、メルボルン・サマー・セット1(オーストラリア)の準々決勝で同75位のアンドレア・ペトコビッチ(ドイツ)を6―1、7―5のストレートで下し、準決勝進出を果たした。

 この日も序盤からサーブが光った。第1ゲームはいきなり3本のエースで先取し、第2、4ゲームをブレーク。ファーストサーブ成功率は68%にとどまったが、得点率は80%とハイアベレージをマークし、第1セットだけで8本のエースを叩き込んで先取した。

 第2セットに入るとサーブの精度はやや落ち、第2、6ゲームで2つのブレークを許した。しかし、その一方でストロークがさえ渡った。フォアのストレート、クロスのウイナー、さらにバックのダウンザラインが要所で炸裂。ウイナーの数も28―5と圧倒した。5ー5の第11ゲームでブレークを奪うと、サービングフォーザマッチの第12ゲームで11本目のエースを決めて勝利した。

 勝った瞬間、右手を小さく握った。試合が1時間以上の長引いたこともあり、オンコートインタビューでは「試合前はちょっと眠かった」と明かし、次の試合へ向けて「寝ることに集中したい」と笑みを浮かべた。コートを去る前はサインを求める観客一人ひとりに丁寧に対応して回った。

 今大会は連覇が懸かる全豪オープンの前哨戦。昨年は〝うつ告白〟やラケット投げ、会見の涙などメンタル面で崩れたが、約4か月の休養明けで完全復調モードに入った。復帰戦Vまであと2勝。快進撃はどこまで続くか。