フィギュアスケート女子北京五輪代表・河辺愛菜(17=木下アカデミー)が11日、京都・宇治市内で練習を公開し「選手村でいろんな競技のアスリートと会えることが楽しみ」と声を弾ませた。

「シーズン前はあまり五輪を意識していなかった」というが、昨年12月の全日本選手権で3位に入って五輪切符を獲得。「決まった瞬間は不安しかなかった」と明かしながらも、現在は「前の五輪のフィギュアの映像とかを見て、自分もここで滑れるんだっていううれしい気持ちがある。選手村の様子とかリンクの写真とかを見ると、すごいワクワクして早く行きたいなって思う」と胸を膨らませる。

 周りからの期待も高まっている。「学校に昨日行ったんですけど、すごいみんな応援してくれたりとかして、改めて五輪に行くんだという実感が湧きました」と笑顔。この日の氷上練習後には木下アカデミーの生徒からメッセージ入りの横断幕を受け取り「書いていることを知らなかったので、ビックリした。すごいうれしい。(小学生のころ)邦和(スポーツランド)にいたときは自分が(五輪2大会出場の鈴木明子さんに)書く側だったので、もらえる側になるとは思っていなかった」と神妙に語った。

 北京五輪までは残り1か月を切った。「とにかく楽しみたいし、自分のできる精いっぱいの演技をしたい」。17歳で迎える初の大舞台。若さあふれるパフォーマンスで観客を魅了する。