米国の歌姫マライア・キャリーが初の児童書「ザ・クリスマス・プリンセス」を出版することを12日(日本時間13日)に発表した。自身のインスタグラムで表紙を公開し、内容についてコメントした。

 マライアは「『ザ・クリスマス・プリンセス』はホリデーを愛するすべての年代の人々のためのおとぎ話です! (主人公の)リトル・マライアは自分の信念を信じる私の内なる子供を表現しており、彼女はあらゆる子供たち、特に自分がアウトサイダーであり『疎外感』を感じながらも、自分自身を信じようとしている子供たちの心境を表現しています。(そういう子供たちの存在は)私自身の幼少期の心の混乱を、不思議さと希望に満ちた現代的なおとぎ話に変身させる力を与えてくれました」とコメントしている。

 2020年に発刊したマライアの自伝「ザ・ミーニング・オブ・マライア・キャリー」でも共同作業に当たった作家ミカエラ・アンジェラ・デイヴィス氏が、今作でも共同著者となっており、今秋に発刊が予定されている。

 マライアの代表曲「恋人たちのクリスマス」は3年連続で米ビルボードで1位を獲得。Spotifyでの再生回数も10億回を突破している。くしくもこの日に訃報が届いたザ・ロネッツのロニー・スペクターさんも参加した「クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター」(63年)に収録された「クリスマス(ベイビー・プリーズ・カム・ホーム)」を歌ったダーレン・ラヴ(80)が、米国では長年「クリスマスの女王」と呼ばれているが、マライアがその後継者になるかもしれない。