ボクシング元世界3階級王者で「3150ファイトクラブ」の亀田興毅会長(35)と、弟で元ボクシング世界2階級王者の大毅副会長(33)が14日、大阪市内の同ジムで、4月中旬から下旬に開催予定の次回興行について会見を開いた。

 昨年12月に開催した第1回興行で復帰したWBA世界ミニマム級王者・宮崎亮(33)の世界再挑戦を視野に対戦相手を探す興毅会長だが、新型コロナウイルスのオミクロン株の影響で海外の選手を呼べない上に、日本ランカーも「試合を受けてくれない」状態に陥っている。

 そこで、興毅会長がブチ上げたのが「宮崎に買ったら100万円」プランだ。

 現在、日本ランカーのファイトマネーの相場は30万円だが、興毅会長は倍の60万円を用意。さらに、宮崎に勝てば100万円を上乗せするという。試合はフライ級8回戦を予定している。

「(宮崎を)早くランキング入りさせたいし、日本ランカークラスとやらせたい。世界も見据えてるから。カネカネ言うのもやらしいけど、ファイトマネーが少ないというのも変えたい。ボクサーは1回にかける強い思いがある。AbemaTVも入るし、いいチャンスやないか」

 受けて立つ宮崎も「日本ランカーに来てほしい。世界ランクがセットならなおいい」と希望した上で、「世界タイトルをイメージしてるし、中途半端な気持ちでリングには上がっていない。誰が来ても『かかってこい』という気持ち」と意気込んだ。

 また、前回興行では「TKO」木下隆行や〝少年革命家〟でユーチューバーのゆたぼんがエキシビションマッチに参戦して話題となったが、興毅会長は「エンタメファイトは考えてる。あれでいろんな人に興味を持ってもらえるし、次の4回戦の試合のすごさも伝わる。悪いことではない」と前向きだ。

 ジム名の「3150」には「再興」の意味もあることから、「『3150』とかかってる人で、面白い人がいないかなって思ってる」と明かした。