タレントのウエンツ瑛士(36)が16日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」に出演。新型コロナウイルス・オミクロン株の濃厚接触者隔離期間見直しの話題で、演劇界の窮状を訴えた。

 全国の新型コロナの新規感染者は14日、1日の新規感染者数が昨年9月1日以来、約4か月半ぶりに2万人を超えた。政府は14日、オミクロン株の濃厚接触者について、待機期間を10日に短縮する方針を発表。さらに、インフラや金融サービスといった社会機能の維持に必要な特定の事業などに従事する労働者は最短6日とするとしている。

 今月末に出演舞台の稽古を控えるウエンツは「舞台は中止が多いですね…。舞台界では1人でも感染者が出たら中止なのでキツイ。重症化するしないに関係なく」と窮状を告白。MCのお笑い芸人・東野幸治から「舞台ができるように改善というか…声は出ている?」と聞かれると、ウエンツは「舞台でチケット代を含めて考えると、ダブルキャストは現実的ではない」。イギリスやアメリカでは、感染者が出た場合に備え、ダブルキャストを超える体制で、出演者がどの役でも演じられるように覚えて対処していることを明かした。

 ウエンツは「それでも中止になってるところが多いので…日本でそれをやるのは現実的ではない。キャストが替わると見に行かないって方もいらっしゃいますし…。僕も月末から次の舞台の稽古に入るけど、一番キツイところ(時期)に稽古に入って、たぶん本番を迎える」と苦しい胸の内を吐露。緊急事態宣言となると会場の収容人数50%以下という制限があるが、「50%であってもお客さんは50%も来ない。でも、舞台をやらないと補助金は出ない。何もなし(中止)にすると、補助金も出ない仕組みなので…」と話した。