覚悟はできている――。北京五輪に出場するカーリング女子日本代表ロコ・ソラーレ(LS)が16日、オンライン取材に応じ、スキップの藤沢五月(30)は「自分たちらしい試合をすることが一番。全部の試合がキーポイントになってくる」と展望を口にした。

 想定外の事態も想定済みだ。新型コロナウイルス禍の影響で難しい調整を強いられているとはいえ、LSには関係なし。「ハプニングや思ったこと以上の出来事やいろんなことが起きたとしても、しっかりとチーム力で乗り越える。臨機応変にポジティブにチーム力をしっかりと氷の上で発揮できるチームがいいパフォーマンスをできる」(藤沢)。出場予定だった大会が中止になったものの、現在は合宿先のカナダで練習試合を積んで課題を洗い出しているという。

 努力の成果を北京の地で披露する。サードの吉田知那美(30)が「完璧主義だった私たちがすごく柔軟性をつけた。打たれた後に大泣きしたり、落ち込むことが多かった私達がものすごく打たれ強くなった」と話すように、平昌五輪で銅メダルを獲得後は多くの壁にぶつかりながらも、個々が弱さと向き合うことで、一回りも二回りも大きく成長した。

 大会会場の氷の状態は現時点で不明。それでも「どんな氷でもどんとこい」と頼もしい言葉を残した藤沢。逆境に直面してもLSはプラスに変えていく。