いつまでも若手気分ではいられない。プロ6年目を迎えた広島・床田寛樹投手(26)が後輩からの〝突き上げ〟で決意を新たにしている。

 左のエース格として期待されながらも、ここ2年は5勝どまり。自身初の2桁勝利に向けて、現在はマツダスタジアムで自主トレに励んでいる床田には胸に秘めていた思いがある。昨年、先発ローテーションに入った左投手の高橋昂、玉村はいずれも年下で「左で(年齢が)上の方になったので、結果を出さないといけないなと思っていた」と明かす。

 2人の後輩左腕に「変化球の投げ方」や「試合にどうやって入るのか」といった質問を受ける機会があるという。床田にとって「聞かれるのはうれしいこと」。自身も大瀬良などに質問し、少しずつステップアップしてきた。ただ、成績が伴わないことには説得力も乏しくなってしまう。だからこそ「まずはしっかり自分のできることをやりたいなと思います」と前向きに話す。

 今年はドラフト1位・黒原拓未(22=関西学院大)と同2位・森翔平(24=三菱重工West)の新人左腕2人が加入した。床田は「また後輩も入ってきましたし、しっかり自覚と責任を持って左(投手)の中で一番いい成績を残せるようにしたい」と目を輝かせている。