〝変心〟で連敗ストップだ。大相撲初場所9日目(17日、東京・両国国技館)、幕内阿炎(27=錣山)が幕内妙義龍(35=境川)を破って7勝目(2敗)。連敗を止めるとともに、幕内での2場所連続勝ち越しに王手をかけた。

 妙義龍に押し込まれながらも、とっさに体を開いて引き落としを決めた。取組後は「体が勝手に動いた。立ち合いはもっと鋭く当たりたいと思っているので、まだ強くなれると思いながらやっている」と振り返った。

 ここ2日間は押し相撲を攻略され連敗。以前ならこのままズルズルいくところだったという阿炎は「師匠(錣山親方=元関脇寺尾)からは『勝ち負けは気にするな』と言われた。(連敗を)考えないようにしている。今までなら気にして立ち直るのに時間がかかったが切り替えられた。(残りも)思い切った相撲を取れれば」と気を引き締める。

 先場所は全勝優勝の横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)に終盤まで食らいついて場所を盛り上げた。今場所も白星を伸ばして〝再現〟を狙っている。