球界に衝撃が走った。ソフトバンクは佐賀県内で合同自主トレを行っていた柳田悠岐外野手(33)らが新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことを17日に発表。さらには熊本県内で自主トレを行っていた松田宣浩内野手(38)らの陽性も発表された。両野手の組では他球団のメンバーも自主トレに励んでおり、それぞれ集団感染が発生する異常事態となっている。


 V奪回を目指す藤本ホークスがコロナ禍に襲われた。柳田の組では、真砂、谷川原と、日本ハム・清宮、ロッテ・安田、西武・戸川が合同で自主トレを行っていた。6選手全員とスタッフ2人が陽性判定を受けたという。一方、松田組に関しては、牧原大、野村、DeNA・嶺井、宮崎、西武・山田、スタッフ1人の陽性が確認されている。

 ソフトバンクは厳格なコロナ体制を敷いており、シーズン中はPCR検査を週4回実施。必然的に選手の警戒感も強い。自主トレ期間の検査義務は設けられていないものの、球団フロントは「それぞれが自覚を持って活動してくれていると思っている」と信頼を口にする。

 現在は感染力が強いとされるオミクロン株が流行中。アスリートクラスのハードな運動は免疫を下げるとも言われている中で立て続けに集団感染が起こった格好だ。チームでは12日にも渡辺陸が陽性となり、ともに自主トレを行っていた中村晃、栗原、柳町ら4選手が陰性ながら濃厚接触者と判断された。これで3会場がコロナ禍に見舞われる異常事態となった。

 濃厚接触者は他選手らと接触しない方法と場所で自主トレを再開している。ただ、陽性者に関しては国のガイドラインに沿って療養し、PCR検査で陰性が確認される必要がある。球団側も「少なくとも1週間は自宅、ホテルなどで待機となるため、調整に影響はあると思う」と認識している。

 2週間後にキャンプを控え、想定外の事態が起きている。