秋元康氏が総合プロデュースする劇団4ドル50セントに2期生として新加入した田中音江(たなか・おとえ=20)森由姫(もり・ゆうき=22)が17日、都内で日刊スポーツの取材に応じた。
現在新劇団員や劇団育成生を募集するオーディションを開催中(23日まで)。3月17日から東京・シアターグリーンBOX in BOX THEATERで上演する同劇団の新公演への意気込みも語った。
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-おふたりは劇団員候補生として活動し、昨年12月26日の会見とイベントで正式加入が発表されました。年が明けて現在の心境は
田中 「SHOWROOM」で生配信とかやっていると、みなさんが「劇団4ドル50セント、おめでとう」って言ってくださるんです。「劇団4ドル50セント田中音江」って見たりすると、やっぱり入ると違うんだな、みたいな実感はあります。
森 私は発表会見の後のニュースを見たら、劇団4ドル50セントで、名前とかも出ていて。実感が湧きましたね。ずっと候補生で、入りたかったので、今でも生配信中とかに「4ドルさん」とか言っちゃうんですよ。コメントで「自分でしょ」って言われることもありますね(笑い)。
-候補生期間中もさまざまな作品に出演していました。おふたりとも主演舞台の経験もあります
田中 何も知らずに入ったんじゃなくて経験した上で入ったので、心の準備はできた部分があります。ずっと応援してくださる方には年末にいい報告ができてよかったです。
森 劇団の候補生になる前、舞台はやったことなかったんです。せりふも覚えられないと思って、苦手意識がありました。でも、候補生として舞台を踏んだおかげで、今では舞台が大好きになりました。気持ちが逆転して、今は本当にこれから舞台でやっていきたいなって思っています。
-新加入した2期生7人はどんな雰囲気ですか
田中 4ドル50セントの看板を背負ってるっていう意識をしっかりと持って、今まで以上にお仕事を頑張っていきたいです。2期生が入ったことによって、新しい風を吹かせられればと思っています。2期生のグループLINEで情報交換とかしたりしています。みんな前向きで、助け合っていこう、ライバルでもあるけど、よき仲間として頑張っていこう、って感じです。
森 みんなとちょくちょく連絡するようにもなりましたし、表だけじゃなくて、裏でもちゃんと仲いいんです(笑い)。みんなと平等に。普段のことでも連絡し合うくらい。電話とかもします。1人暮らしの話とか。
田中 いい感じでみんな個性的だから、なんかバランスがとれてるのかなって思います。
-新劇団員募集オーディションも23日まで開催中です
田中 個人的には、前向きでポジティブな人とか、自分をしっかり持ってる人とか、夢に向けて頑張っている人とかと、一緒にお仕事してみたいです。
森 私はちょっと逆になっちゃうかもしれないんですけど、私みたいに苦手意識があったものを初めて経験して、大好きになるってこともあるかもしれないので、今後新しい夢やチャンスをつかめるような場所なのかもしれないって思います。そういう方でも、意志があればやってみてほしいなって思います。
田中 確かに!
-1期生の先輩からは何か言われましたか
田中 新しい気持ちになった、また頑張ろうって思えた、って言われましたね。だから私も頑張ろうって思いました。
森 「うれしい」って言ってくださいました。劇団が新しくまた切り替わるじゃないですか。私はずっと旗揚げの頃から劇団を見させていただいていたんです。この舞台に出るんだ、って思いながらずっと頑張ってきたので。なんか一緒の舞台に今回立てるんだって思うと、すごいわくわくして、頑張りたい気持ちしかないです。先輩たちに追いつきたいです。
-3月の新公演への出演も決まっています。どんな舞台にしたいですか
田中 お客様に楽しんでもらえる舞台にしたいです。みんなが伸び伸びと演技できるような舞台になるといいな、と思っています。
森 1期生の方とも、いいライバルとして、稽古だったり本番だったりそういうのを積み重ねて、人の心を動かせるような、見に来てよかったって思ってもらえるような、また来たいって思ってもらえるような舞台にしたいです。
-12月26日の会見では1期生のうえきやサトシさんが「年功序列はない」と話していました
田中 ないですね。もちろん敬語とかは使うんですけど、皆さんフレンドリーに接してくださるし、こちらからも話しやすいです。アウェー感が全くないっていうか。この前のイベントの時も、雰囲気を見て「いいなぁ」って思いました。やっぱりちょっとは不安があったんですよ。(1期生は)もう4年、やっていて。その中にポンって入るわけだから、アウェー感とかあるのかなって思っていたら、結構話しかけてくださったりとかしたので。もっと仲良くなりたいなって思いました。
森 こちらから話し掛けても、めっちゃニコニコ返してくれるから、ここに入ってよかったなって思いました。
-おふたりとも163センチ。2期生は全員160センチ以上で高身長の劇団員がそろっています
田中 確かに!
森 そうなんですよね。背高くて、スタイルいい子もいます。
-個人的な特長と、将来の目標は
田中 ポジティブなのが取りえだと思っています。人から愛される人になりたいので、一生懸命がむしゃらに全力で頑張りたいと思います。将来の目標は大河ドラマに出ることです。ピアスの穴、開けてません!
-「朗読劇・童話シリーズ」(2月5、6日、東京・浅草花劇場)への出演も発表されました
田中 朗読劇は2回目なのですが、初めての形式で。童話の読み聞かせのような感じらしくて、めっちゃ楽しみですね。どうやろうかな、ってワクワク感があります。
-森さんは
森 私はめっちゃネガティブで、自信がないんです。人見知りで。小さい頃からやってきたダンスとか、努力を積み重ねて自信が少しずつ出てくるタイプで。努力したらオーディションにも受かったりするし、とにかく積み重ねが大事だと思っています。舞台出るごとに目標の人を見つけて、その人みたいになりたいっていうのがあって。プラス、全部いいところを吸収して、めっちゃ大物になりたいって思います。そしていつかはハリウッドに行きたいです!
-あらためておふたりの関係は
田中 めっちゃ仲良くて。2週間くらい、私の家に泊まりに来ていた時があったんですよ。一緒に寝てたもんね(笑い)。
森 ねー(笑い)。
-コンビ名は?
森 「ゆうおと」ですかね(笑い)。
田中 いいね~(笑い)。
-あらためて、新劇団員募集オーディションのPRを
森 最初のコンセプト通り、自分のやりたいこともできる劇団だと思います。自分のやりたいこともできつつ、公演もできて、得することしかないと思います!
田中 いろんなことを挑戦できる劇団だと思います。グループとして切磋琢磨(せっさたくま)できるし、舞台だけじゃなくて、映像も、モデルも、バラエティーも、何にだって挑戦できる劇団だと思うから、何かやりたいっていう人は、ぜひ挑戦して飛び込んでほしいと思います。後のことは後で考えればいいというか、少しでも迷っている人は、勇気を出して参加してほしいです!
【聞き手・横山慧】