テレビ朝日・田中萌アナウンサー(30)の一浪して明治大に入学となった時に「人生終わったなという感じ」発言が大きな波紋を呼んでいる。
 
 17日配信の「#アベプラ①なぜ17歳で人生絶望? 若年層でも〝無敵の人〟に?」(ABEMA)で、東大前刺傷事件を取り上げた時だ。山形県の進学校から一浪して明治大学に入学した田中アナは、逮捕された17歳の愛知県内の進学校に通っていた少年の心情を推察した。

 その中で「やはり10代、特に高校生のころって、私も地方の進学校みたいなところにいまして、『東大、東北大、国立医学部以外はなんかその高校の生徒じゃないよ』みたいなくらいの環境の中にいて、そこで私は一浪してさらに私立大学に入ったので、その当時の私の絶望感というか、人生終わったなという感じは、本当にすさまじくて」と告白。

 自身の環境や経験を振り返った上で「それだけ洗脳じゃないんですけど、その当時の私からしたら話す大人っていうのが高校の先生とかで狭い世界なのでこんなにその先に色んな選択肢、色んな職業があって生き方があるというのが分からなくて、先輩方が行ったルートしか成功じゃないと思って生きてきたんで、そこから外れそうになった時の恐怖というのは非常に凄かったなというのは今でも思い出されて」と語った。

 17歳の少年は東大志望だったとされている。

「だからこそ大人から見ると東大よりもっと下を受ければいいじゃんみたいなことも思うかもしれないけど、でもその人にとってはそれ以外は人じゃないみたいなぐらいにまで追い詰められていることもきっとあるのかなとこの事件を見て思いました」と分析した。

 進学校に通ったからこそ分かる経験談だったのだが、表現がよくなかった。田中アナは意図していないにもかかわらず「一浪明大で人生終わった」という部分が取り上げられてしまい、ネット上は「同じ境遇の人に失礼」と批判も。

 その一方で「一定以上の進学校ってリアルにこういう感覚」「なんで叩かれるんだろう。すごい重要なこと言っている」と賛同する声も上がった。また田中アナの母校の進学実績を調べ「話盛りすぎ」などという意見もあった。