石原裕次郎さんや渡哲也さんらが出演し、79~84年に放送されたテレビ朝日系刑事ドラマのノベライズ本「西部警察」(青志社)が復刊し、第1巻が20日に発売される。全3巻で第2~3巻は順次、発売される予定。

ノベライズ本は、ドラマ人気絶頂が続いていた80年に全3巻が発売され、累計30万部を売り上げた。当時の書籍は絶版になり入手困難な状況になったため、復刊を望む声が上がっていたという。

新装ノベライズ本の第1巻は「西部警察 PART1」(79~82年放送)の代表作が収録されている。装甲車が街を走った初回放送「無防備都市」をはじめ、「白昼の誘拐」「横浜銃撃戦」「暴走刑事を撃て」「マシンガン狂詩曲」「ビッグ・バッド・ママ」「ホットマネー攻防戦」の7作で、いずれも初期に放送された。

当時、裕次郎さんは、脚本家たちのために東京・六本木にマンションの1室を用意してくれたという。「無防備都市」の脚本を手掛けた永原秀一さんらライターたちが缶詰めになって奮闘しているところへたびたび訪れ「NHK大河ドラマに負けないドラマを作って一緒にひと暴れしようよ」と、励ましたこともあったという。

「西部警察」の名場面など写真29点のほか、復刊に際して脚本家柏原寛司氏が解説を記している。288ページのボリュームで、ファンの声に応えている。