障がい者のアートを支援する「パラリンアート世界大会2021」の表彰式が20日、都内で行われた。同大会は一般社団法人障がい者自立支援機構が取り組んでおり、同法人の理事を務めるタレント中山秀征(54)とスペシャルサポーターの今井絵理子参院議員(38)が出席した。

今回のテーマは「笑顔」。グランプリには、イランのマハジーエ・ハッシュマンドさんの作品に決まり、賞金20万円が贈られた。

今井氏は、パラリンアートを示す手話を作り、手話を交えながらあいさつ。「作品を拝見させていただき、とても心が温まりました。障がいがある方もない方も含めて、アートを通して世界中が笑顔になれることを願っています」。

22年のテーマ「未来」を、毎回恒例の書道で発表した中山は「コロナ禍が長引いており、先の見えない不安の日々だと思います。でも、トンネルの先には必ず光があるので、アフターコロナを夢見て、そこに向かって行きましょう」と話した。

2人は、今井氏がSPEEDとしてデビューした日本テレビ系音楽番組「THE夜もヒッパレ」で共演していた。中山は20代で今井氏は中1。「廊下を走っちゃだめだよと、言っていたのが昨日のことのようです」と中山が言えば、今井氏も「元気にあいさつしなさいと教えられました」。

今井氏の長男は聴覚障がいがあるが、現在はプロレスラーとして活躍する。「生まれて3日目に耳が聞こえないことがわかりました。でも、泣いてばかりではダメ。彼には私しかいないので、つらいことも笑顔で乗り切ろうと思いました」。息子とコミュニケーションを取るため、6歳までは、毎日絵日記を書いていたという。「息子のプロレスラーになりたいとの夢がかなった時の笑顔が忘れられません。リング上で泣いていたんですけど。今は、けがをしないようにお祈りをするだけです。人間の可能性はハンディキャップに関係なく、周りの理解を含めて無限大だと思いました」と語り、今年7月に行われる参院選では、2期目を目指すと明かした。

今井氏は「聴覚障がい者は、マスクだと口元が見えず、意思疎通が難しい。また、障がい者にとってはテレワークが困難な状況もあるので、しっかりと政治が支援したいと思う」と語った。