女優唐田えりか(24)尾碕真花(21)天野菜月(21)日比美思(23)の4人が主演を務める映画「血ぃともだち」(押井守監督)がコロナ禍で公開延期2年を乗り越えて2月5日にテアトル新宿で、一夜限りのイベント上映されることが決まった。

「血ぃともだち」は本来は20年4月に公開予定の作品だった。1回目の緊急事態宣言で作品の延期が決まり、21年3月公開予定で準備に入った。ところが、そこでも新型コロナウイルスの感染拡大が障壁となって2回目の緊急事態宣言が出され6月公開予定に延期。その6月には3回目の緊急事態宣言で3度目の公開延期となった。

その後に4度目の延期という事態にも阻まれ劇場公開の予定が見えず、「お蔵入り」寸前になっていた。そんな現状を打破し、押井守監督の最新作を劇場で観たいというファンのために1回限りのイベント上映が決定した。

映画の舞台は私立来栖学園高校の献血部。そこには血が抜かれる快楽に魅せられた、マキ(唐田えりか)・仁子(尾碕真花)・ナミ(日比美思)・カオル(天野菜月)の4人が集まった。ある日、マキは献血ルームで黒ずくめの美少女・マイ(牧野仁菜)と出会う。看護師たちを相手に大暴れして気を失ったマイを、マキは思わず献血部の部室へ運びこむ。するとマイは衝撃の事実を口にする。彼女は人間を襲うことができない、落ちこぼれヴァンパイアだった。

ほか、牧野仁菜(にな)、松本圭未(たまみ)、筧利夫、鈴木敏夫、松井玲奈も出演している。

メガホンを取った押井監督もようやくこぎ着けた上映の機会に胸をなで下ろした。「撮影からずいぶんと時間がたってしまいましたが、公開されるまで完成しないのが映画ですから、こうして皆さまにお届けすることが出来て、この作品にようやく決着がつきます。その機会を与えてくださったテアトル新宿さんには感謝のひと言です」とコメントした。