メジャーで記録されたあらゆる成績、数値を統計学的に分析し、独自にデータや予測を発表しているロン・シャンドラー氏の「ベースボール・フォーキャスター」の2022年版が18日(日本時間19日)に発売された。同書は1986年から毎年1月ごろに出版され、今回が36冊目だ。複雑な計算式の説明や選手の実績・成績予想などが300ページ近くにわたって紹介されている。

 注目はエンゼルスの大谷翔平投手(22)だ。投打の二刀流で歴史的な活躍をした昨季を上回ることはできるのか。同氏は本塁打数は減少するものの、先発投手として活躍する機会が増えるとみているようだ。

 まずは打者としての予想は595打席で打率2割5分1厘、35本塁打、87打点、86得点、21盗塁。出塁率3割5分2厘、長打率5割2分5厘で、OPSは0・877だ。全体的に昨季よりも数%下がる感じだが、健康面での評価はまずまずのBとした。

 投手としては11勝を挙げ、防御率3・30。WHIPは1・11。投球回数145回で172奪三振をマークし、奪三振率も昨季より1ポイント高い30%と予測。「制球力のアップは合理性を生んだ。ゴロを打たせるのはいい傾向」と評価したが、健康面はCとなった。

  もっとも、日米の大谷ファン、野球ファンが期待するのは昨季を上回る成績だ。50発、15勝をマークして専門家の予想を吹き飛ばしてもらいたいものだが、果たして…。