講談師の神田伯山が21日放送のTBSラジオ「問わず語りの神田伯山」に出演。新作歌舞伎「プペル~天明の護美人間~」を観劇したことを報告した。

「プペル――」は、キングコング・西野亮廣が手がけた絵本をモチーフに、原作・脚本を西野、主人公・プペルをはじめとした4役を市川海老蔵が務めて話題となった。

 伯山は、豪華なセットや、「早替わり」などの歌舞伎流の演出、海老蔵の長女・市川ぼたんの演技などを挙げ、「いいもの見たなと思いました」と評価した。

 一方で「ただ最後カーテンコールがあるんですよ。大体普通カーテンコールって1回じゃないですか」「あれがですね、プペル歌舞伎、6回あったんですよ。それがちょっとね…しつこいなと思いました」と苦言も。

 カーテンコールに関しては、西野や海老蔵のファンと思われる観客が立ち上がって〝スタンディングオベーション〟まで送っていたといい「俺は意地でも立ち上がらなかったけど。それほどではないよ、っていうのは正直思ったから」「カーテンコールのときは新興宗教の祭りみたいな感じ。新興宗教の祭り感がすごくって」と苦笑いした。

 だが続けて「でも、そういう場を提供しただけで素敵じゃないかと思ったし、こういう暗いご時世にやったっていうのは素敵だったんじゃないかな」とフォローも忘れなかった。