社会学者の古市憲寿氏(37)が22日、「中居正広のニュースな会」(テレビ朝日系)に出演し、まん延防止等重点措置の適用について私見を述べた。

 今週、1都12県にまん延防止等重点措置が適用された。北海道、大阪、福岡なども追加される方針であることを報じた。

 古市氏は「重点措置の効果検証ってちゃんと行われてない気がする」と指摘。続けて「第5波がなぜ終息されたのが検証されずに今回、各知事がアリバイ作りのために重点措置を出しましたと言ってるようにしか思えない」と私見を述べた。

 ほぼ制限のないような海外の国がピークアウトしていることを挙げ「なんでそんな国はピークアウトして、逆に日本は重点措置を出さないといけないのか。本当に知事たちが責められたくなから、その1点だけで出してる気がしていて。本当に感染症対策になってるのか疑問ですね」と話した。

 また新型コロナ対策分科会の尾身茂会長が全国の知事から苦言を呈されて発言を修正したことについても言及。「感染症の専門家として発言したはずなのになんで知事たちに言われて折れちゃうのか。尾身さんの矜持はないのか。エビデンスをもとに発言したはずだからそこには自信を持って欲しい」と要望した。

 共演者の岸田雪子氏も「自治体、国とも違っていいわけですけど。だからまさに科学的に根拠があって今まで人流抑制をしてたんじゃなかったんだなって専門家の側が露呈している状況になっていてる」と指摘した。