石丸幹二(56)藤原竜也(39)向井理(39)が7月8日に開幕する舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」(東京・赤坂ACTシアター)で主演のハリー・ポッター役を回替わりのトリプルキャストで務めることが22日、発表された。

このほど、日刊スポーツなどの取材に応じ、意気込みなどを語った。

「ハリー・ポッターと死の秘宝」から19年後のストーリーを舞台化。3人が演じるのは、父親になったハリー・ポッターだ。

キャストは全員、度重なる映像オーディションや昨年春に来日した海外スタッフとの対面オーディションを経て選出された。

石丸は「『やっと決まった』って思いましたね。そのぐらい、審査からすごい時間をかけて選んでくださったので」。藤原は「決まった時は素直にうれしかったです」。向井は「結果が出るまでの間、変な緊張感がありました。決まった時は素直に『うれしい』ってなりましたけど。でもやるってなったものの、『どうなっていくんだろうな』って、不安と期待と、すごく複雑な気持ちでした」と振り返った。

同舞台は、これまでにロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコ、オーストラリア・メルボルン、ドイツ・ハンブルクの5都市で開幕し、大ヒットを記録。今春にはカナダ・トロントでも開幕する。東京公演はアジアとしては初、世界で7番目の上演となる。

石丸は「ニューヨーク公演を見に行ったことがある」といい「まさか自分が出れるとは思っていなかったです」と驚きを隠し切れない様子。続けて「言葉がダイレクトに分かるわけではないのに、見ている人をワクワクさせるので、アトラクションみたいな気分になりましたね」と当時の興奮を回想した。

同じ役をトリプルキャストで演じることへ、藤原は「3人がやるっていうのは力強いというか頼もしいと思います。1人で試行錯誤しながら、突破口を生み出すのではなく、3人で、いいところを見出しながらやれる良さっていうのはあるんじゃないかな。そこをちょっと期待していて、多少の楽もできるのかなって」と笑った。

向井は「不思議な感覚。共演者といえば共演者ですけど、共演することのない共演者。今までは当然ですけど、生で自分の舞台を自分で見ることはできないので。そういう意味では、自分が出ているものを生で見れる初めてのチャンス。なのでその時は本番中、最前列でオペラグラスでガン見しようかなと思います」と笑いを交えた。

他のキャストもこの日、解禁された。ハーマイオニー・グレンジャー役には中別府葵(31)早霧せいな(41)。ロン・ウィーズリー役にはエハラマサヒロ(39)竪山隼太(31)。マクゴナガル校長役には、榊原郁恵(62)高橋ひとみ(60)らがダブルキャストで名を連ねる。

榊原と同じ事務所に所属する藤原は「小さい頃から(榊原を)見ていて、まさかこの演劇の世界で、舞台の上で(一緒に)芝居することになるっていう、これだけは思ってなかったので貴重な経験だなと思いますね」と感慨深げに語った。

同舞台は、期間無期限のロングラン上演で、体力も求められる。

「劇団四季」出身で、これまで数多くのロングラン公演を経験してきた石丸は「ほんとうに体力勝負だと思います。やっている途中、『痩せるだろう』と言われていますので、痩せすぎないように頑張っていきたいと思います(笑い)。よく言われるんですけど『毎日新鮮にやれ』って。初めてみるお客さんがほとんどだと思うので、その方たちへ、誠意を持って演じていきたいです」。

藤原は「一番大事なのは体調。しっかり健康、体調を整えて臨みたいです」。

向井は「アクションシーンもほんとうに多いので、体のケアをして、1つ1つしっかりやり切っていきたいです」と意気込みを語った。

稽古は4月からの予定。【三須佳夏】