テニス4大大会の全豪オープン(メルボルン)車いすの部男女シングルス1回戦が行われ、東京パラリンピック男子シングルス金メダルの国枝慎吾(37=ユニクロ)が順調な滑り出しを見せた。

 前回王者のヨアキム・ジェラード(ベルギー)を相手に、リターンで苦戦を強いられながらも、要所で安定したショットを披露。6―4、6―2のストレートで下し、試合後には自身のツイッターで「全豪開幕!Gerardに6462で勝ち準決勝進出」と報告し「明日はダブルスのみ。8番コートの2試合目です」と呼び掛けた。

 2年ぶりの優勝を目指す上で、最初の壁を突破。今大会に向けては疲労がたまる中、メルボルンオープンの決勝を途中棄権し、氷風呂などで体力の回復に努めてきた。次戦は東京パラリンピックの決勝で破ったトム・エフベリンク選手(オランダ)と対戦する。

 一方、東京パラリンピック女子シングルス銀メダルの上地結衣(27=三井住友銀行)は、アニク・ファンクート(オランダ)にストレート負け。まさかの初戦敗退となった。