ロック界の神様、ボブ・ディラン(80)がこれまでに録音した全楽曲のほか、今後発表する作品の権利をソニー・ミュージックエンタテイメントに売却した。ソニー側が24日(日本時間25日)に発表したもので「ニューヨーク・タイムス」紙電子版など複数のメディアが報じた。

 売却の対象となったのは1962年にコロムビアレコードから出したデビューアルバム「ボブ・ディラン」から2020年に発表した最新アルバム「ラフ&ロウディ・ウェイズ」まで、約60年近くに渡って録音された全ての作品が含まれている。ソニー側とは昨年7月に合意に達したという。

 具体的な売却条件は明らかにされていないものの、米「ビルボード」誌電子版の試算によると、少なくとも2億ドル(約230億円)に達する模様だ。

 ここ数か月間では現在主流となったストリーミングサービスから収益を得るため、ブルース・スプリングスティーン、ニール・ヤング、故デヴィッド・ボウイらの大物アーティストらが、楽曲の権利を売却する動きが活発になっている。