25日放送のフジテレビ系「バイキングMORE」では「美女」など、容姿をめぐる議論が展開された。

 発端となったのは、タレントの藤田ニコルのラジオ番組での発言。人気歌手の熱愛発覚報道の中で、交際相手について「藤田ニコル似の美女」という表現があったことに「カチンと来た」と言い、これがいらぬ美女論争を生み「(ネット上で)ほとんど私が美女じゃないという話で盛り上がっている」と不満をあらわにし「美しいの幅は広い。みんないろんな美しさがある」などと反論した。

 こうした女性の容姿に対する表現については近年、議論の対象になっているが、お笑いコンビ・ブラックマヨネーズの小杉竜一は「人を見て感想を言えなくなると、何も言えなくなる。よく『世界の美しい顔』とかやってるけど、どう見たらいいのか」と首をヒネった。

 これについて臨床心理士の藤田靖氏は「『世界の美しい顔』は批判の対象になっている」とし「単に美しいとかじゃなく、うわべだけじゃない言葉を開発すべき」などと提言した。

 MCの坂上忍も「こうなると多様性とか尺度とか、言論の自由とかイマイチ分からなくなっている」と疑問の声をあげた。

 これに対しフリーアナウンサーの楠田枝里子は「美人は使っていいと思います。ただ“美人秘書”とかいう表現は、職業に対して色メガネで見ている差別的なニュアンスが含まれている。そこに鈍感になってはいけない」と持論を展開した。