岸田文雄首相のノー天気な発言がまたも市場に混乱を招いている。丸山穂高元衆院議員はツイッターで「総理は経済音痴過ぎるな」と呆れれば、起業家の青汁王子こと三崎優太氏も「ぽんこつ」呼ばわりで、岸田氏を斬った。

 岸田首相は25日の衆院予算委員会で「株主資本主義からの転換は重要な考え方の一つであると認識している」と発言。株主利益の最大化を重視する株主資本主義に否定的な見方を示した。

 丸山氏は「新しい資本主義とやらも意味不明だが、株主資本主義からの転換とかまた意味不明な造語で株式会社の仕組み否定か。集めた資金で利潤を求める組織が株式会社であって、その経営を官の力で歪めてリスク取った株主への配当より給与へとか社会主義かよ」とバッサリ。そのうえで「自民党は社会主義に舵をきるの?」と投げかけた。

 青汁王子も追随する。ツイッターで「株主資本主義からの転換? 寝言もいい加減にしろ、これまで以上にリスクをとって起業する人が減り、雇用が生まなくなる。その皺寄せはどこにくる? これでますます日本株は買われなくなるね、日経平均をぶっ壊したいのか。一度起業して出直してこいぽんこつ」と辛らつな言葉で岸田首相の発言を批判した。

 岸田首相は就任前から金融所得課税を巡る発言で二転三転し、企業の自社株買いに制限を示唆するなどして、日経平均株価がそのたびに下落。投資家などから反感を買っていた。