歌舞伎俳優の中村芝翫(56)が新型コロナウイルスに感染したため、歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」の第2部「春の寿 三番叟」の千秋楽となる27日の出演を見合わせることを同日、松竹が発表した。

発表では芝翫について「体調不良の諸症状が出たため、PCR検査を実施し、新型コロナウイルス感染症『陽性』であることが確認されました」と説明。「健康状態の経過観察を行うと共に、保健所の判断に従い、随時、必要な対応をして参ります」としている。27日は松本幸四郎(49)が代役を務めることも発表された。

松竹の調査によると、濃厚接触者に該当する者はいなかったという。また、「劇場内の該当箇所等の消毒を実施し、また、客席への影響はないことを確認いたしましたので、各部の公演につきましては、予定通り上演いたします」と、公演には影響がないことも記した。