ノア・27日の後楽園ホール大会で、新GHCナショナル王者の船木誠勝(52)が、ドラゴンゲートの鉄人・望月成晃(52)にまさかの不覚を喫した。

 船木は22日の大阪大会で拳王を破りGHCナショナル王座を奪取した直後、エムズアライアンスを離れての金剛入りを直訴。金剛リーダーの拳王からは驚きをもって認められていた。

 この日が王座戴冠&ユニット移動後初の試合となった船木は、金剛カラーである真っ赤なコスチュームとレガースを装着して登場し、古巣「エムズアライアンス」の丸藤正道、田中将斗、望月成晃と対戦した。先発すると、丸藤といきなりやり合うなど古巣相手にもちろん一切の遠慮なしだ。拳王と共に望月を蹴りで挟み撃ちにするなど好連係も発揮。えげつない角度で浴びせ蹴りもヒットさせるなど試合を有利に運んだ。

 だが、好事魔多しとはこのことか。攻め込んでいるところに望月からカウンターのハイキックを側頭部に叩き込まれて一瞬動きを止めると、高速の飛龍原爆固めで投げられてまさかの3カウントを喫した。

 王座奪取からの華々しい初戦で喫したまさかの黒星に船木は唖然とするしかない。意気揚々の望月からは「浴びせ蹴りで記憶がないけど、どうやら俺が勝ったようですね。俺は前の、前のこのベルトのチャンピオンです。今日、金剛で初戦の船木さんから勝った俺が、このベルトに挑戦してもいいですか!?」と要求された。これに船木はもちろん「やりましょう。その代わり、倍返し」と受諾だ。

 元気すぎるアラフィフ戦士の激突は激闘必至。最後に立っているのは果たして――。