もっと! もっと! もっと! 熱男! となっての大暴れが期待されている。ソフトバンク・松田宣浩内野手(38)が27日に新型コロナ感染から復帰し、筑後のファーム施設で練習を再開した。キャンプは筑後のC組からスタートし、状態を上げてから本体に合流する。

 昨年末の契約更改では3億円ダウンを受け入れて推定年俸1・5億円でサインした。もちろん、まだまだ若手に負けるつもりはない。「新たにやってやるぞという気持ちでやっていきたい。一生懸命、野球をして(本塁打を放った際に行う)『熱男』をいっぱいしたいと思います」と抱負を口にした。

 そんな〝逆襲の熱男〟には球団側も期待するところ。チームの盛り上げ役、そして〝スローガンのヒットメーカー〟としても、こんな声が挙がっている。「今回のスローガン『もっと! もっと! もっと!』は、副詞的に付くものですからね。藤本監督が会見の時に言っていた通り『もっと! もっと! もっと! 熱男』でもいいわけです。松田選手にはうまいこと使って盛り上げてもらって、チームにも、ファンの人にも定着させてほしいです」(球団関係者)。

 そもそもスローガンはチームを団結させるものでもある。今回のフレーズにしても、現状に甘んじることなく上を目指してほしいとの指揮官の思いが込められている。松田はかつてのスローガン『熱男』を大ヒットさせて、自らの代名詞にまで昇華させている。試合前の円陣の〝進行役〟を務める立場でもある。

 新作についての感想を求められた松田は「もっともっともっと頑張っていけたらいいし、いいスローガンだと思います」。こう笑顔を浮かべつつも「ここ何年間、スローガンも定着できてない。『熱男』に勝るものがないので、ちょっと心配しております」とホンネを口にするところ。もっともっともっと熱い松田の活躍から、V奪回の〝合言葉〟となるか!?