伊藤美誠、3年ぶり卓球全日本V「相撲なら横綱相撲」日本代表監督も脱帽の貫禄勝利

早田ひな(左)を破り、3度目の優勝を果たした伊藤美誠(撮影・佐藤厚)
皇后杯を手に笑顔を見せる伊藤美誠(撮影・佐藤厚)
女子シングルスで3度目の優勝を果たした伊藤美誠(撮影・佐藤厚)
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 「卓球・全日本選手権」(30日、東京体育館)

 女子シングルス決勝が行われ、東京五輪代表の伊藤美誠(21)=スターツ=が、20年女王の早田ひな(21)=日本生命=を4-1で下し、3年ぶり3度目の優勝を果たした。3種目でメダルを獲得した東京五輪後、初の国内最強決定戦。本命が勝ち抜くことが難しい大会で日本の有力選手の挑戦を受け続けたが、3年ぶりの王座返り咲きでエース健在を誇示した。

 伊藤は多彩なサーブやレシーブを駆使して早田の土俵であるラリーには持ち込ませず、強烈な強打を封じた。一貫して先手を取り続けての完勝劇に「最初から最後まで自分らしいプレーができた。自分らしさを追求できて、たくさんの方の前で自分のプレーができて幸せ」と、2年ぶりに入った観客の前で胸を張った。

 多彩な技術はもちろん、回転やコースを変えながら緻密に戦術を組み立てて手玉に取った。敗れた早田は「回転で操られたり、(自身が狙っていた)レシーブを完璧に読まれて3球目を打たれたりと、先手を取られる場面が多かった。サーブで崩そうとしても、それ以上の(質の)レシーブが返ってきたり。戦術が固まらないまま終わってしまった」。持ち味の速攻に磨きを掛けてきた女王に「本当にそこで決めるのは精度が高くないとできない。(伊藤が)たくさん練習してきて、つくりあげてきていると感じた」と脱帽していた。

 女子日本代表の渡辺武弘監督も、女王に返り咲いた伊藤の強さに脱帽。「非常に落ち着いてプレーしていた。どの技術も丁寧に繰り出して、自分のペースに早めに持っていった。相撲なら横綱相撲のような安定したプレーだった」と、貫禄の戦いぶりを称賛した。

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