スペイン1部レアル・マドリードの名将カルロ・アンチェロッティ監督(62)に〝無資格疑惑〟浮上して大きな波紋を呼んでいる。

 イタリア紙「コリエレデロスポルト」が「アンチェロッティの監督ライセンスが2021年12月31日で期限が切れた」と報道。現在は指導者ライセンスが切れている〝無資格〟の状態であることが発覚した。

 英メディア「スポーツバイブル」は「アンチェロッティ監督は試験を受けるまでRマドリードのベンチに座れないとみられる。欧州サッカー連盟(UEFA)はアンチェロッティにレターを送り、彼の資格が更新されるために試験に合格しなければならないと通告した」と指摘。UEFAは無資格状態を問題視しており「事実上、アンチェロッティがテストを終えるまでレアルで公式に監督することができないというのがUEFAの見解だ」と報じた。

 Rマドリードは現在リーグ戦で首位を快走しており、2月に入ると欧州チャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦パリ・サンジェルマン(PSG)戦が控えている。もし指揮官不在となればクラブにとっては一大事だ。

 UEFAはライセンスを更新するよう厳格な対応を求めているが、スペインサッカー協会はこの方針に反発。同メディアによると「スペイン協会はUEFAに対してこう回答を送った。『世界で最も成功した監督の一人が、資格を更新する試験に参加することは間違っている』との姿勢を強調した」。アンチェロッティ監督は1992年から指導者キャリアをスタートさせ、ユベントス、ACミラン、チェルシー、パリ・サンジェルマン、バイエルン・ミュンヘン、など世界の名だたるビッグクラブを率いてきた名将の中の名将。いまさらライセンスを更新しなくても指揮には影響しないとの立場で、UEFAからの通告に真っ向から反論した。

 世界的名将に突如した無資格騒動はサッカー界を揺るがす一大スキャンダルになりそうだ。