秋元康氏が総合プロデュースする劇団4ドル50セントの安倍乙(22)がこのほど日刊スポーツの取材に応じ、初主演舞台「とけない」(2月8日初日、東京・サンシャイン水族館)への意気込みを語った。

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-劇団4ドル50セント外部の舞台出演は約3年半ぶりで、初の舞台主演となります

安倍 いやホントに、もうめっちゃビックリしました(笑い)。うれしい気持ちもありましたけど、プレッシャーめっちゃ感じました。コンテンポラリーダンスとかもあるらしく、他の2人のキャストに迷惑かけたらどうしよう、とか思って。でも、逆に自分を鍛えるチャンスでもあるのかなと思ったので、この機会に成長していけたらなって思っています。

-閉館後のサンシャイン水族館で上演されるという異例の作品です

安倍 下見に行ったんですけど、めっちゃ神秘的です。すごく世界観があって、とにかくいい場所です。今までにない芸術的なテイストの作品なので、不安もありますけど、客観的に見たらどんな時間になるんだろう、って想像して楽しみでもあります。

-劇中では水生生物オタクの高校生ユカを演じます

安倍 ユカはすごく変わっている高校生です。しかもユカだけを演じるわけではないので、結構難しいですね。人間だけを演じるわけじゃないんですよ。自分でもまだよく分かっていない部分があるんですけど(笑い)。ぜひ見に来ていただきたいです。

-初の主演舞台から2022年が始まります

安倍 2022年が1番運がいいらしいんですよ。以前、ゲッターズ飯田さんの弟子さんのお店みたいなところに行った時に、「2022年は本当に(幸運が)来る」と言われて。自分でも信じてるし、実際主演舞台も決まって、ハッピーな気持ちです。

-個人的な今年の抱負は

安倍 飛躍の年にしたいです。スチール(写真)系のお仕事をやらせていただくことが多くて、そこはやっぱり自分の強みでもあるというか、自分でも好きなので、引き続き頑張っていきたいですね。あとは正直言って、具体的にやりたいことってまだまだ定まっていなかったりするので、舞台、テレビ、映像作品、とにかく求められる人材になりたいと思っています。

-劇団4ドル50セントには昨年12月26日に二期生が加入しました。お披露目会見で一期生の安倍さんは「一緒に頑張っていきたいですし、同じフィールドで戦うよきライバルとしても、モチベーションを高め合っていきたいです」と話していました

安倍 そうですね。旗揚げの時から結構抜けて行った一期生メンバーもいる中で、こうして新しい戦力が入ってきたというのは、バチバチ感もありつつ、頑張っていこうという一致団結感もありつつ。お互いに高めていけたらなって思いますね。

-3月17日からは劇団4ドル50セントの新公演も控えています

安倍 ファンの人とかには、4年前の旗揚げ本公演「新しき国」が衝撃的で、熱量とかをすごく感じたって言われるんです。今回はまた再始動というか、ファンの人たちに感激してもらえる舞台にできたらいいなって思います。活気にあふれた劇団4ドル50セントになる年にしたいですし、旗揚げ当時に言っていた熱量とかを感じさせてるような劇団になりたいです。

-劇団員だけが出演する有観客公演は2年半ぶりです。二期生5人も出演予定です

安倍 気合は入ります。自分は不器用すぎて、お手本にならなきゃいけないのに、教えられる立場とかでもないとは思うんですけど、自分なりにできる限り、背中を見せられたらいいなと思っています。とにかくみんな一緒に頑張ります!【聞き手・横山慧】