K―1のエースの武尊(30)が、6月に予定される〝キック界の神童〟那須川天心(23)との「世紀の一戦」へ意気込みを語った。

 31日に配信された元格闘家・魔裟斗のユーチューブ「魔裟斗チャンネル」に出演。自身のプライベートジムで魔裟斗と対談した武尊は「何とか実現できたんでよかったです」と笑顔を見せた。

 実現まで長い月日を要すこととなり、魔裟斗が「武尊が逃げてる的なことを言う人もいたしね」と苦悩を思いやると「ひたすら言われてました。僕の発言はなかなか届かないけど、向こうは地上波でやってるから世間の人に届く。悔しい部分もありました。K―1が悪く言われたりもして、やりきれなかった」と苦しかった胸の内を明かした。

 現在は那須川対策を入念に進めているという。ルールに盛り込まれたワンキャッチワンアタックについて「もともとムエタイの試合も出ていたんで、つかみあり(のルール)もやっていたんですけど、K―1に出る時に直した。それをまた戻さないといけない」と若干の戸惑いはあるものの「K―1だとブレークになるんで、つかまれたら気を抜いちゃうんですよ。だからその反応の練習をムエタイに出ているファイターとか(とやっている)」と語った。

 また那須川は左構えのため「去年からずっとサウスポーとしか練習しないようにして」。ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥が所属する大橋ジムへも出稽古に行っており「サウスポーの選手何人かスパーさせてもらった」と牙を研いでいる。

 その上で「勝つと負けるのとでは天国と地獄くらい違うので、絶対に勝たないといけない」と必勝を期した。