俳優生島勇輝(37)が舞台「『走れメロス』~小説 太宰治~」(3月5、6日=大阪・森ノ宮ピロティホール、同12~21日=東京・自由劇場)に作家檀一雄役で準主演することが1月31日、分かった。

同作は20年に内博貴(35)主演で作家太宰治の生きざまを描き、装いも新たに内が再挑戦する。生島が演じる檀一雄は小説「火宅の人」などで知られ、娘は女優檀ふみ(67)。太宰の親友で、この舞台の原作「小説 太宰治」の作者でもある。

生島はテレビ朝日系連ドラ「緊急取調室」シリーズの居酒屋しんじの店主・しんじ役、同局の特撮ドラマ「仮面ライダーセイバー」の“子連れライダー”バスター役で知られる。俳優デビューが11年の舞台「時計~僕がいる理由」とあって、舞台に対する思い入れは強い。「大役に今から緊張しています。仮面ライダーを1年やってみて、とても良い勉強になりましたので、今回も新たな挑戦だと思って全力で演じます」。

檀一雄は“最後の無頼派”と呼ばれ、代表作の「火宅の人」は、家庭を顧みずに女優を愛人にして放浪の生活を続けた自らの人生をつづった。生島は「檀一雄さんは、調べれば調べるほど人間味のあるすごい作家です。檀さんの独特の雰囲気を出せるように、(緒形拳主演の)映画『火宅の人』を見て勉強しています」と話している。