作家で国会議員や東京都知事などを務めた石原慎太郎氏が1日に死去した。都内の自宅前には多くの報道陣が詰めかけただけでなく、近所の人が手を合わせる姿も見られた。

 近所の70代男性は「すばらしい人です。100歳越しても生きてもらいたかった」と涙ぐんだ。以前は毎日というほど出歩く姿を見かけていたが、「2年くらいはお目にかかっていない」と体調を心配していたという。

 別の近所の女性は「お昼の3時に散歩するのが日課でした。杖を持ち始めた時、散歩に出かけるときは杖をついていたのに、帰る時は杖を使わずに持ち歩いていた姿を覚えています」と元気だったころの印象を明かした。また「散歩から帰ってくるタイミングでお寿司の出前が届くんです。割りと頻繁でしたね、お寿司」とも。

 石原氏の関係者によると、弔問は断っているとのことだが、盟友でもあった亀井静香氏が弔問に訪れた。

 亀井氏は「現代の知の巨人だ」と石原氏を高く評価。「真っ直ぐで純粋。『太陽の季節』そのものだ。さびしいねえ、さびしいねえ」と悲しんだ。