米人気女優ウーピー・ゴールドバーグが米ABCの自身のトーク番組で、ナチスによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)について「人種問題ではない」と発言したことをめぐり、ABC側は1日(日本時間2日)に2週間の出演停止の処分を下した。米国の複数のメディアが報じた。ゴールドバーグは同日の放送で発言を撤回して謝罪した。

 問題となったのは1月31日に放送された番組で、ゴールドバーグはホロコーストは人種問題ではなく「人間に対する非人道的な問題だ」との意見を語った。出演者から「白人至上主義者がユダヤ人を迫害した」と指摘されると「両者はいずれも白人」と反論して物議を醸していた。

 その後、ゴールドバーグはツイッターで「(人種と人道に関わる)両方の問題だと言うべきだった」と謝罪。1日放送の番組では「私はホロコーストは人種をめぐるものではなく、人類に対する人類の非人道性をめぐるものだと語った。だがヒトラーとナチスはユダヤ人を劣った人種とみなしていたため、実際には人種をめぐるものでした」と改めて謝罪した。
 
 さらには「重要なのは言葉であり、私の言葉も例外ではない。自分の言葉について後悔している。誤りを認めます。私はユダヤ系の人々を支持しており、私は常にそうだった。彼らも皆さんも分かってくれていると思う」と語った。

 処分がいつから適用されるかは明かされていない。

 ゴールドバーグは、映画「カラー・パープル」(1985年)「ゴースト/ニューヨークの幻」(90年)「天使にラブ・ソングを…」(192年)などの作品で知られる。